さきほど、博物館おとなりの樹林地を巡視してきました。次々に咲く早春の花を見逃してはいけないので、地面に目を這わせるように探索しながら歩きます。
目立つようで意外と目立たない花がこれです。
タンポポみたいだけど、花弁が真っ白。じつは中国地方以西の方には“ごくふつうのタンポポ”である、シロバナタンポポです。この樹林地ではぽつりぽつりと毎年1~2株が咲きます。どこからか種子が飛んできたのでしょうが、増えることもなければ、絶えることも無く毎年咲いています。関東地方では国内移入種の扱いになりますが、まあ害もなさそうなので静かに見守っています。
満開なのは、オオアラセイトウ(別名ショカッサイ、あるいはハナダイコン)です。こちらも外来種です。
そして、4月に向けてこの樹林地のスターであるフデリンドウは・・まだ時期には早いのですが、つぼみの状況を確認します。
ありました!
まだ小さい!少し日当たりの良い場所では・・
こちらは今月末には咲きそうです。
樹木の方も、だいぶ動きが見えてきました。この樹林の優占種であるミズキは側枝がすでに崩芽して、展葉しかけています。
こちらはサンショウです。花芽も同時に出てきています。
こちらはサクラ。あれ?まだ東京の開花宣言も出ていないのに、葉っぱが!
これはヤマザクラなので、葉が少し先に開きます。
春が加速してきました!
(生物担当学芸員 秋山)