つちはんみょう

昨晩のことですが、ジュンク堂池袋本店でこんなステキなトークセッションが行われました。

舘野鴻さんは、言わずと知れた絵本作家で2月に当館で行われた講演会「うんこはごちそう 命をめぐる生態系のホントの話」(講師:伊沢正名さん)の後半でゲストとして登場してくださいました。福岡伸一さんは『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』や『生物と無生物のあいだ』など数々のベストセラーを送り出す気鋭の生物学者です。ちなみに青山学院大学の教授なので、相模原にもゆかりのある方です。
さて、そのお二人の新刊、文庫化という節目が重なったことからこのようなイベントが実現したそうです。その舘野さんの新刊とは・・

『つちはんみょう』(偕成社)です。2月の講演会の折には見本のゲラ(の表紙)しかお目にかけられなかったので、改めてここでご紹介することにしました(といってもまた表紙の写真ですが)。その内容は、「驚愕」という二文字しかしっくりする表現が見当たらないほどキテレツな生態が舘野さんの観察によって判明し、それが絵本として存分に表現されています。福岡先生も熱く熱く、その内容の不思議さ、すばらしさを語られていました。
3年前に舘野さんの原画展「ぎふちょう」を当館で開催しましたが、いつかまた、「つちはんみょう」の原画展も企画したいと思っています。
※現在、刊行を記念した原画展が下北沢のダーウィンルームで24日まで開催中です!
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク