鳥の羽根展に向けて4/19

5月21日からはじまる企画展「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」では、日本の伝統的な縮景芸術の一つである「盆石(ぼんせき)」を展示するコーナーがあります。なぜ、羽根展に盆石かというと、こんな道具を使うからです。

まさに、羽根です。盆石とは、黒塗りのお盆の上に白砂をまき、それを羽根などの道具を使って山河の風景、動植物、人々などに表現してゆきます。博物館のご近所にお住まいの浮田智恵子さん(遠山流)にご協力いただき、羽根展での盆石の展示と実演(6月12日、18日)を行います。

もちろん下書きなどなく、「景」と呼ばれる景観のパーツを、表現技法に応じて羽根を使い分けながら描いていきます。

砂を寄せたり掃いたりならしたりして、そこへ石などを配置しているだけなので、基本的にその場限りのはかない芸術作品です。

しかし、庭園、盆栽、生け花と同様、小さな空間の中に広がる無限のスケール感が、盆石の持ち味です。
展示と実演、どうぞお楽しみに!

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