学校の樹木

今日は午後、南区の大野南中学校を訪れました。授業へ行ったのではなく、学校の樹木を見て欲しいという校長先生の要請で伺いました。
開校70年を迎えようという歴史のある学校だけに、木々も大きなものや、貫禄ある古木が多くありました。

校舎脇のメタセコイヤも巨木になりかけています。
多くの学校同様、ケヤキ、ソメイヨシノ、マテバシイ、イチョウ、ヒマラヤスギなどが学校を囲むように植えられています。ヒマラヤスギの幹の下部を、マテバシイが覆い包むように茂っていました。

大きな木はパッと見てだいたいわかるのですが、中庭や校舎正面などの植込みに植えられた木はふだん扱わない園芸樹が多く、名前がなかなか出てきません。たとえばこの花は・・

うーんと30秒くらい考えても出てこず、内側を覗いてアッと思わず声が出ました。

ナツミカンでした。花の特徴からミカンのなかまだろうというところまでは行くのですが、そこから先に進めなかったというワケです。
さらに、単純にど忘れも頻発です。

よく見る花なのに、ほかの関係のない植物名が遮ってどうしても名前が出てきません。博物館に戻って標本作業に来ていたボランティアさんに写真を見せて、やっとザクロの名前が出てきました。
頭のトレーニング(というより老化防止ですね)に、こうした要請はなるべく承ることにしています。
(生物担当学芸員 秋山)

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