今日午後、博物館の実習実験室では14名ほどの方がなにやら真剣に顕微鏡を覗いていました。
揃ってるかなあ。ちょっと不揃いだよね・・などなど。
これは、環境情報センターの自然環境観察員による全体調査、タンポポ調査の在来種の確認作業のようすです。
詳しい説明は省きますが、在来のカントウタンポポと、外来種のタンポポの間にできた雑種は、外来種と同様に花粉の形や大きさがばらつくという特徴があります。
これは今日、顕微鏡にカメラを押しつけて撮影したものです。一見、つぶぞろいに見えるのですが、よく見るとかなり小さなモノや少し大きなものが混ざっています。おまけに、なにか別の花の花粉も。これはおそらく、昆虫が運び込んだものでしょう。
このように、昆虫が運び込んだ可能性も含めて、ある程度の確率で不揃いの花粉が含まれていれば雑種と判断します。
なかなか微妙な作業で、たくさんあるサンプルが混ざることなく進めなくてはいけないため2人一組のチームを作り慎重に作業していただきました。
この作業がまだ何回か続く予定です。そして、その結果どんなタンポポ地図ができるでしょうか。今から楽しみです!
(生物担当学芸員 秋山)