今日は入梅を承知で計画していた相模原植物調査会の野外調査会で丹沢西端の加入道山(1418.4m)へ行きました。
果たしてこれ以上はないというほどのすばらしい登山日和です。
道志村の登山口から、清々しい風を受けながら東へと登り進めますエゾハルゼミとハルゼミの鳴き声シャワーが気持ちいい!
小さなタゴガエルを見つけて思わず手にとって撮影してしまいました。
ガクウツギの清楚な花が浮き上がっています。
山頂へ続く稜線は立派なブナの大木が多く、せっかくなのでそこで記念撮影です。山頂ではなく、ここで記念撮影というのが植物調査会らしいですね。
加入道山山頂付近で満開だったカマツカの花です。
ところでこの加入道山の山名の由来ですが、鹿が多いとか、大入道伝説とか言われていますが、定かではありません。
ピストン行程で下りてきた登山口付近で、ただ一人20代の参加者のYさんが見つけてくれたヤママユガの繭殻です。
これはカイコ関連の資料として使えます!ちなみにこれがいわゆる天蚕の繭ですが、野生のカイコを天蚕だと思っている人が多いので、その誤解を解くためにもこれは大切な資料になります(そもそもカイコは野生にはいないし、野生では生きていけませんが・・)。
ちなみにそのYさんが本日名付けたこのサクラは、キッテザクラ!
図鑑的名前はマメザクラです。しかし、そのネーミングセンスに脱帽、しばらくこの植物にはキッテザクラを使わせてもらいます!
梅雨の時期、これ以上のコンディションは考えられないというすばらしい天候の中、調査成果も想定以上に上がりました!
(生物担当学芸員 秋山)