6月24日、金曜日.曇り.
先週に引き続き,石老山の麓の小さな沢で,凝灰質砂岩や礫岩の分布調査を行いました.
先週よりもさらに上流で調査を行いました.小さな滝の連続で,長靴の丈よりも深い滝壺があったりします.
上の方ほど徐々に細粒になっていく凝灰質砂岩です.
礫岩と凝灰質砂岩の境界です.ハンマーの先端あたりに境界があり,下が凝灰質砂岩,上が礫岩です.
この露頭では礫岩と凝灰質砂岩の境界が断層によってずらされています.写真中央に見える縦の線が断層です.線の左側では境界(シャープペンシルの少し上)がありますが,線の右側は全て礫岩で,境界はありません.
上の写真の断層の断層面です.なんとなく断層が動いたときにできた引っかき傷が見えるような気がします.
沢の最上流部です.水は流れていませんが,雨が降ったりして水量が増えれば滝になりそうです.写真ではわかりにくですが,崖の高さは人の背丈よりも高いです.
今日も雨に降られずにすみましたが,昨日までに降った雨で木々が濡れており,藪をかき分けて進むと,結局,全身びしょ濡れになります.
(地質担当学芸員 河尻)