本日、県立津久井湖城山公園で行われた「第426回津久井城開城記念の日」において、津久井城山頂に建つ「築井古城記碑」のお話をさせていただきました。
「426回目の開城記念!」と聞いて何ごとと思う方もいられるでしょう。実は、426年前の天正18年(1590)に、津久井城が豊臣秀吉による小田原攻めに伴い開城した日が6月25日であり、その近い日に合わせ津久井湖城山公園で、イベントと近隣の功雲寺にある城主内藤氏のお墓参りを行っているのです。
また、津久井城の由来の一説を伝える「築井古城記碑」に刻まれている撰文(文章が作られた)の年(文化13年=1816年)からちょうど200年のため、イベントとして「築井古城記碑」の話を私がさせていただきました。
このイベントには、津久井衆甲冑隊の皆さんの参加もあり、寸劇や墓参における演出でイベントを大いに盛り上げてくださいました。
現在、大河ドラマ真田丸でもちょうど小田原攻めの話で、タイムリーだったせいか、会場の研修棟がほぼ満席の70名ほどの方が集まり(中には歴女風な方も…)、寸劇、講話、墓参に熱心に参加されていました。
熱心といえば津久井衆甲冑隊の皆さまは鎧を着たまま功雲寺までの往復を歩き、最後まで甲冑武者を演じていました。(そのコスプレ魂はお見事です!)
控え室に戻って鎧を脱いだ時の達成感と開放感の汗だく姿も印象的でした。(笑)
(歴史担当学芸員 木村弘樹)