本日、田名公民館において「青少年おもてなしカレッジ」という事業で、約20人の小学4、5年生を中心とした児童に「田名の歴史 相模原の歴史」のお話をしました。
この「青少年おもてなしカレッジ」では、おもてなし、思いやり、そして地域を愛する心を子どもたちにもってもらうため、3日間で様々なプログラムが組まれています。今日は3日目だったのですが、私を出迎えてくれた児童全員のお辞儀の姿勢が大変すばらしく驚いてしまいました。
今回の児童は、まだ授業では歴史を一切学んでいません。そのため、2時間の話の内容、配布資料や説明の表現、そして児童にどう歴史に関心を持ってもらうようにするか大変悩みました。
内容的には、講義は休憩をはさみ1時間程度にとどめ、自己紹介&好きな歴史上人物、クイズタイム、土器や石器に触れようタイム、歴史カルタなどを取り入れて、楽しみながら特色ある田名の歴史や相模原の歴史を紹介できたのではと感じています。
特に、歴史カルタはダジャレめいた西暦年が入る読み札を聞き(イイクニつくろう鎌倉幕府=1192年など)、児童が西暦年とイラストが描かれた絵札をとるもので、期待していた以上に大変盛り上がりました。(笑)
田名の歴史については、子どもたちに覚えてもらうのは当然難しいし、またその必要も今はまだないと思います。今日のお話を聞いてもらって、「田名にはなんだかすごい古かったり、特色ある歴史があったなー」ということだけ心に残ってくれていればいいなと思っています。そして、少しでも郷土への愛着=地域を愛する心を持ち続けてもらえれば大変嬉しいです。
歴史を学んでいない子どもへの説明は、私自身も非常に良い経験になりました。
(歴史担当学芸員 木村弘樹)