夏の子ども向けの恒例行事,子ども鉱物教室「鉱物のふしぎ」を今年も開催します。
2日間の連続教室で,ミョウバン結晶の育成と鉱物の硬さ比べを行います.
1日目の今日は、ミョウバン結晶を成長させるための種結晶をミョウバンの飽和溶液に入れるところまでを行います.
相模原地質研究会の皆さんにボランティアとしてお手伝いしていただきました.
鉱物について簡単に説明してから,ミョウバンの育成を開始しました.
準備作業として,種結晶をエナメル線に結びつけ,ちょうど良い高さに調整してから,動かないよう厚紙に固定します.ここまで終わったら,ミョウバンを熱湯で溶かし,飽和溶液を作ります.
かき混ぜているうちに,湯の温度が下がってきて,ミョウバンが溶けきる前に,お湯が冷めてしまいます.冷めるとミョウバンが溶けなくなるので,ホットプレートで温めながら完全にミョウバンを溶かします.
ミョウバンが完全に溶けたらしばらく放置し,飽和溶液が適温まで冷めたところで種結晶を入れます.
種結晶を入れてしばらくすると,ビーカの底や液面に小さな結晶ができ始めます.ボランティアの方たちの説明を受けながら,熱心に観察していました.
30分もすれば,目で見てはっきりと成長しているのがわかります。
1週間後にはどれくらい大きくなっているのか楽しみです.来週の2回目は育成した結晶の観察と、鉱物の硬さ比べを行います.
(地質担当学芸員 河尻)