今日は午後から相模原動物標本クラブの野外活動で、ちょっと遠出をして中央自動車道沿いのとある場所へ行きました。目的は、この鳥です。
ツバメです。この鳥は私たち人間との距離がもっとも近い野鳥といえますが、繁殖期が終わる頃、集団で大規模なねぐらをもつことは意外と知られていません。その大きなねぐらが今日の目的地です。ちょっと時期が遅かったので、数は少ないかな・・と思っていたのですが、空が夕焼けに染まるころ・・・
あかね色の空をバックに飛ぶツバメの写真を撮っていたら、その数が見る見る増えてきました。
どんどんと多くなり、360度の大パノラマでツバメの群飛が始まります。
文字通り、空をツバメの群がうねります。その数、おそらく数万羽!
ひとしきり飛び回り、植栽木へと降り立ったのは、すっかり空が暗くなってから。
やっと落ち着いて眠りにつくツバメたち。ここに集まるツバメのほとんどが、今年生まれの若いツバメです。
これから試練の長旅が待っています。無事に秋冬を乗り越えられるよう、祈りながら家路につきました。
(生物担当学芸員 秋山)