今日は歴史分野の博物館実習3日目で、古代アクセサリー(主に勾玉)作りのスタッフとして参加してもらいました。古代アクセサリー作りには25名もの子どもたち、保護者の方に参加していただき、大変盛況でした。
午前中は、道具の準備や、勾玉をつけたマネキンをセットし、そして実習生も実際に勾玉を作りました。分野別実習も3日目なので、準備も楽しい雰囲気の中で行うことができました。特にマネキンに服を着せ、勾玉をつける時などは、腕や指でポーズを決めるのも、まるでお笑いコントをしているようでした。いじられたマネキンにしたらいい迷惑だったでしょう(笑)
午後の古代アクセサリー作りには、事前申込者に加え、定員に余裕があったため当日申込者の参加もありました。小学生の参加が一番多かったのですが、保護者の方も一緒に作ったり、小学校入学前のかわいい参加者もいました。
はじめにクイズなどを入れた簡単な勾玉の学習をし、それからヤスリなどで少しずつ形を整え、削りかすの白い粉にまみれながら、最後には全員きれいな勾玉を完成させていました。
形も通常の勾玉のほか様々で、子どもたちの発想力に感心してしまいました。また、1時間ぐらいすると飽きてしまうことが多いのですが、今日の子どもたちはほぼ飽きることなく取り組んでいました。
また、今回は細い竹による勾玉の穴あけにも少しだけ体験してもらいました。竹で勾玉の石に穴が開くの?とみんな不思議がっていましたが、金剛砂という勾玉の石より硬い砂を研磨剤として入れると穴を開けることができます。全員に体験してもらうことはできなかったのですが、私の方で講座中少しずつ地道に穴開けに挑み、講座終了時に貫通した様子をお見せすることができました。(汗)
最後に参加した子どもたちが自分の勾玉を手にとり記念撮影を行いました。白い粉と格闘した今日の講座が、子どもたちの夏休みの良い思い出のひとつになってくれれば幸いです。
(博物館実習生 瀬野尾、田岡、中村、渡邊)
(歴史担当学芸員 木村弘樹)