雑種強勢

秋蚕として育ててきた在来品種が繭をつくりました。
左から小石丸、乞食×小石丸、乞食の繭です。

やはり、交雑品種は大きな繭を作ります。乞食の形質である黄繭でありながら、大きさは小石丸より大きい!
といっても、現代の実用品種(これも多くは雑種第一世代ですが)に比べるとかわいらしいレベルの小ささです。
この雑種強勢の現象は、昭和初期に日本人の農学者、外山亀太郎博士(厚木市出身!)によって発見され、のちに農産物全般に応用されて現在に至る革新的な技術です。
改めてその現象をルーツであるカイコで確かめることができました。
今年はもう一回、育てる予定です!
(生物担当学芸員 秋山)

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