今日は歴史分野の博物館実習4日目で、原当麻周辺ぶらり歴史さんぽのスタッフとして、見学場所の解説を1人1ヶ所行いました。
天気予報は午前中曇りながらも早朝には雨が降っていたため、緊急連絡先としてお知らせしていた博物館の携帯電話は開催するかの問合せで朝から鳴りっぱなしでした。そのため、何名かのキャンセルはありましたが、22名の参加者と随行協力の相模原縄文研究会ほかスタッフら総勢29名で9時に原当麻駅を出発しました。
今回のサブテーマは「中世のお城・館跡や古代遺跡をめぐる」で、麻溝地区にある城館伝承地、古墳、寺社などをめぐりました。特に3ヶ所の城館伝承地は、石垣や天守があるような城ではなく、決して有名でもありません。というより、ほとんどの方が麻溝に城館なんてがあるの?と思っていたかもしれません。そのため、各城館の伝承などに熱心に耳を傾けていただけました。
実習生の説明担当は、下溝の天応院、当麻の浅間神社、東原古墳、市場天満宮でした。実習生の説明も、共通実習での展示解説、今回の下見、そして今日に備えて事前によく調べた成果もあり、説明もよくまとまっていたと思います。何よりも実習生よりはるかに人生の大先輩の参加者が、まるで孫を見守るかのようにあたたかい眼差しで説明を聞いてくださったことに感謝します。(笑)
下見もかんかん照りで、晴れ男、晴れ女を自負する?私と実習生たちですので、本日も探訪中は一度も雨が降ることなく、正午過ぎに無事にゴールの田名向原遺跡に到着しました。
実習もあと2日となりました。次回は、実習生展示の準備ですが、この探訪での活動をもとにした展示を行う予定です。最終日の9/18(日)の午後には実習生による展示解説もありますので、ぜひご来館いただければ幸いです。
なお、お城情報ですが、10月~11月には磯部城(南区磯部)や小沢城(愛川町)の見学もある歴史講座を開催予定です。詳しくは広報さがみはらや博物館HPで後日お知らせします。
(博物館実習生 瀬野尾、田岡、中村、渡邊)
(歴史担当学芸員 木村弘樹)