糸のような・・

種子を蒔いたことすら忘れていたのですが、博物館駐車場のフェンス際に蒔いた種子からこんな不思議なつると葉が伸びてきました。

他に類の無い形、魚のあばら骨のような細く切れ込んだ葉を持つのは、ルコウソウ(ヒルガオ科)です。畑の雑草となっているマルバルコウに近縁の植物ですが、こちらは園芸用に売られてはいても、ほとんど野外で雑草化しているのは見ません。個人的に大好きなヒルガオ科の中でも、もっとも好きな植物の一つです。

マルバルコウが朱色の花であるのに対して、こちらの花は緋紅色(ひこういろ)、つまりクリムゾン(真っ赤な色)です。
ただ、この株の種子はたしか白花だったような(^_^; 記憶が定かではありません。
そういえば、道端でこんな植物も咲き出しました。

シロバナマンジュシャゲです。白花のヒガンバナですが、シロバナになると漢名の方の名前になるのが不思議ですね。
間もなく咲くであろうルコウソウの方は、色がはっきりしたらまたこのブログにアップします。
(生物担当学芸員 秋山)

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