今日は相模女子大で桂川・相模川流域協議会/水環境保全・再生かながわ県民会議主催の「流域シンポジウム」が開催されました。メインタイトルは「川の声を聞こうよ 桂川~相模川」です。
まず、養老孟司さんによる基調講演があり、人間の意識の存在から、生物多様性の大切さを説かれるお話をされました。こう書くとあっさりしてしまいますが、中身は養老節。大いに納得したり、変幻自在に展開される話題になんだか煙に巻かれたような部分もあり、あっという間の1時間でした。
後半はカワラノギクの保全活動の紹介。私も、なぜカワラノギクが絶滅の危機に瀕しているのか、なぜ保全しなければならないかについてお話しさせていただきました。そして、各地域で保全活動に取り組まれている方々の熱のこもったお話し。
そのあとは、パネルディスカッション。水源保全の施策を山梨、神奈川の両県で進める画期的な取り組みを軸に、行政、水利や施策評価の観点などから議論が進められました。このように行政と市民がタッグを組んだ施策は、これからもじっくりと着実に進められることを期待したいですね。
(生物担当学芸員 秋山)