今日から東林中学校の2年生が職場体験に来ており、午後寄贈いただいた資料の資料カード作りと、黒曜石による矢じり作りを体験してもらいました。
前半1時間は、ワサビ栽培用の農具や京王線開業時の切符などのほか、戦時中の資料などにも触れてもらいました。これらの資料を通して、相模原の歴史を少しでも理解してもらえたら幸いです。
また、後半1時間は黒曜石での矢じり作りを体験してもらいました。体験学習用にうすく割った黒曜石を矢じりの形に整えてもらったのですが、なかなか悪戦苦闘していました。私自身も素手で黒曜石を扱って少し出血してしまい、天然のガラス質である黒曜石の鋭さを身をもって伝えてしまいました(笑)黒曜石に触れ、縄文人の弓矢による狩猟生活などを実感してもらえたのではないでしょうか。
今回は、博物館における資料収集・保存業務と、矢じり作りという教育普及活動の一例を体験してもらいました。職場体験を通して、博物館や相模原のことをもっと知ってもらい、郷土への愛着を深めてもらうきっかけになれば幸いです。
(歴史担当学芸員 木村弘樹)