今日の博物館は3つの会議を開催しました。じつは内部の打合せを含めるともっとあるのですが、大きなものをここでご紹介します。
まず、午前中は月例の学芸会議です。学芸業務を中心とした調整検討を行います。博物館の展示教育普及事業から資料収集、調査研究、さらには施設の維持管理に至るまで学芸業務に関わることはすべてこの会議の中から生まれ、検討したうえで企画化され形になっていきます。(内部の会議なので写真はありません・・)
そして午後からは、「相模原市立博物館協議会」(協議会)と「学校と博物館の連携を進める研究会」(学博連)です。委員のみなさんの日程を調整する中でたまたま同じ日程になってしまったのですが、ふだんは別日程で開催しています。
まず、今回の協議会は、学校利用の現場を委員のみなさんに見ていただきました。常設展示室での展示解説風景です。
学習指導員の熟練の話術に委員のみなさんも引き込まれていました。退職された小学校の校長先生ですよ、と説明するとみなさん「さすが!」とご納得のようすでした。学習資料展では、学校だけではなく、デイサービスで訪れたみなさんと生徒さん達が一緒になっての観覧風景が印象的だったようです。
このあと小会議室で、博物館の活動評価のあり方について検討が行われました。博物館活動の実際をご覧になられた直後だけに、具体的で活発な議論が行われました。
続いて「学博連」では小中学校から選ばれた先生方による、学校と博物館のより深い連携についての検討が行われています。今日は自然系の収蔵庫をご覧いただき、学校への貸し出しキットの可能性について考えていただきました。こちらは動植物資料収蔵庫です。
動物の剥製や骨格などはやはりたくさんの情報が内在されていて、学習を深化させるネタの宝庫です。「草食獣と肉(雑)食獣のたくさんの頭骨を揃えて、学校教材としてキット化したい」といった声があり、今後の展開がとても楽しみです。地質資料収蔵庫では、岩石資料や地層の剥ぎ取り標本が紹介されました。特に剥ぎ取り標本は、学校の場所によって実際の現場観察が難しいところが多いため、標本の活用はとても魅力的です。
収蔵庫から実習実験室へ戻り、今後の貸し出しキット開発の可能性などについて議論しました。
掛け持ちで出席したり、視察対応したりした職員もいて、会議三昧の一日となりました。
(生物担当学芸員 秋山)