ジョロウグモの黄色い糸

このシーズンになると、ジョロウグモの網に変化が現れます。
色が黄色くなるのです。
なぜ色が変わるかというと、酸化による化学構造の変化によるものだそうです。
それならば、春や夏にも黄色くなってもよさそうなものですが、そうではありません。
一つ考えられる原因は、寒くなると網を張り替える頻度が下がる事。そのため、糸の酸化が進行するのに十分な時間があるのかも知れません。でも確かめたわけではありません。
もう一つ考えられる事は、クモが成熟するにつれ、糸の成分が変わるのでは、という可能性。これも単なる推測です。
ただ、マダガスカルにいるジョロウグモの仲間が出す糸には酸化されやすい成分が含まれていて、黄色くなりやすいのだそうです。また、ジョロウグモ類は英語でゴールデン・シルク・スパイダーと呼ぶそうで、この仲間の糸は特に黄色くなりやすいのかも知れません。
とりあえず1つめの可能性は実験すれば確かめられそうです。どなたかやってみませんか?(学芸班 木村)

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