今日(11月29日)は晴天を利用して、お隣の樹林地で生きものミニサロンの素材となるプログラムを試していました。
すると、日だまりをふわふわと飛ぶ白いものがいたので、追いかけて写真を撮りました。
雪虫(ゆきむし)です。
北海道などでは初雪の頃に見られ、飛ぶ姿も雪が舞うように見えることから季節の風物詩となっています。
ただ、雪虫というのはこのなかま、アブラムシに近い昆虫でもさもさした白いものをまとって飛ぶ種類の総称です。この写真の個体がなんという種類なのか、よくわかりません。代表的なのはトドノネオオワタムシやリンゴワタムシというらしいのですが・・それは北海道の雪虫のことかもしれず、関東地方にもいるのかどうかもわからず・・同定できません!!
関東地方ではあまり話題にならないのですが、私自身、神奈川県内で子どもの頃から見ていて、秋の終わりと、ほんのりとした郷愁を感じます。
雪虫の飛ぶ先を見ていたら、こんな色も。樹林地の中で、なぜか1本だけ見事に橙色に色づいているコナラの木があります。先日の雪の日にもご登場いただいたあの木です。
街路樹のイチョウも黄金色に色づいてきて、いよいよ紅葉もラストスパートを迎えようとしています。
(生物担当学芸員 秋山)