先日(12月7日)、博物館の専門ボランティアグループである相模原植物調査会として年内最後の野外採集調査を行いました。場所は、緑区の小倉山です。なぜか理由ははっきりしませんが、この山には写真のイズセンリョウのような暖地性の植物が数多く見られるため、調査会でも注目してさまざまな調査を行ってきました。
しかし、この山は骨材採石場の拡張により、今後30年計画で山頂付近を含めた北側が削り取られてしまいます。暖地性の自然植生が顕著な部分は削られずに残りますが、山頂は数年以内に閉鎖されることになるため、できるだけ調査に入っておこうと考えています。
私たちが注目する、このあたりでは珍しいスダジイの自然林に入ると、つる性木本の「巨木」が目立ちます。中でもフジの迫力には圧倒されます。
人間が間隔をはかりながら巻いたようなつるも。
そしてこんなものも!まるで直立しているように見えますが、これもフジのつるです。おそらく、巻き付いた先の樹木の成長スピードが速く、引っ張られながら伸長したのでしょう。
地面に露出した根も茎も、ハイ・テンション(高圧)です!
こんなふうにつる植物の巨木のさまざまな姿が見られるのも、自然林の証拠と言えます。
いつ来ても、おもしろい山です。