1月7日(土)、市内緑区大島の相模川で、神奈川県の森林インストラクター自然観察部会の探鳥会が行われました。地元ということで博物館に講師が依頼されたためご案内しました。
この日は絶好のコンディションに恵まれ、穏やかな小春日和の中、参加した30名弱全員で観察できた鳥がたくさんいました。
そのひとつであるコゲラです。
この河原に多いキササゲの幹をつついて、おそらく樹皮にひそんでいる小さな昆虫などを食べていたのだと思います。
広い河原なので、オオタカの飛翔も全員でじっくりと見られました。
猛禽ではほかに、ノスリも全員で!
さらに、前日の下見で「姿を見られたらいいな」と考えていたアイドル級のエナガも、至近距離で全員が見られました。
そしてみなさんが見ているその先には・・
あまりにも珍しい鳥なので、残念ながらここに写真を挙げるわけにいかないのですが、いま、この河原に隣接する水田地帯に迷い込んできている鳥が、なんとも都合良く河原へ下りていました。これも全員でバッチリ見てしまいました。
さて、この前の記事で、観察会の中でスズメをスター級に押し上げてしまう「しかけ」について予告をしました。それは、これです。
輪郭や眼の位置だけ描かれたこの紙を、最初に参加者のみなさんへ配りました。「この絵に模様を描き足してスズメの絵を完成させて下さい」とお願いします。すると、ほぼ全員が、正確に描けません。私たちがスズメを認識していることと、その姿形の細部を覚えているかどうかということは別ものなのです。そんなわけで、描けなかったみなさんは、スズメが出現すると夢中で観察をしてくれるというわけなのです。
そんなことをやりながら河原をたくさん歩き、最後に観察結果をまとめてみると、参加者のうち、少なくとも2人以上で観察した鳥だけで、42種でした。
人数が多かったので全員で見られなかった種も多いのですが、それでもこれだけの種数があがる探鳥会はそうそうありません。いろいろな幸運に恵まれた一日でした。