今週は前の記事にもあるように、さがみはら若者ステーションの職場体験もありますが、中学生も4名が体験に来ていました。
市内の新町中学校と相模原中等教育学校から2年生がそれぞれ2名ずつ、さまざまな博物館の仕事を体験しました。今日はその最終日で、植物標本のマウント(台紙貼り)作業です。
いつものように博物館の専門ボランティアグループである相模原植物調査会のみなさんから直接指導を受けます。標本を扱う際のきめ細やかな配慮がそこかしこにあって、みなさん興味津々です。
実際の作業でもマンツーマンで指導してくれるので、扱っている植物にまつわるお話など楽しくおしゃべりしながらの作業になります。
その後、標本を作成して保存する意義について動植物資料収蔵庫で解説しました。50年後、100年後、もっと未来の人たちに向けて保存しておくのが博物館資料です。スケールの大きな話を真剣にきいてくれました。
おまけで、こんな昆虫標本をお見せしました。大きさ約2ミリの甲虫です。
肉眼では昆虫かどうかもわからないような標本ですが、しっかりと標本ラベルが添付され、堂々たる学術資料です。珍しいものや美しいもの、希少なものを扱うのが博物館資料という印象が強いのですが、「これも資料?!」という素直な驚きを感じたようです。
ふだんあまり触れることのない博物館の裏側の、印象的な体験をしていただきました。