先週(2月11日)、博物館お隣の樹林地で野鳥の調査を行っていました。
そのとき、ふと上空を見ると、林のてっぺんあたりで小さな鳥が飛び上がっては枝に戻り、という行動を繰り返していました。シルエットからメジロだとすぐにわかったのですが・・
メジロは、枝先の葉の裏や果実をつつきながら採食する鳥で、特にこの時期はツバキの花に頭を突っ込んで蜜を舐めたりしています。それがなぜ林のてっぺんを飛んだりしているのか・・当てずっぽうで写真を撮ってみるとこんなものが写っていました。
ピントが甘くてボケ写真ですが、双翅目(ハエやカのなかま)の昆虫が飛んでいて、それを食べようと飛び上がっていたようです。
通常、こうした虫の捕り方(フライキャッチ)は、ヒタキのなかまの鳥がよくやっていますが、メジロでは初めて見ました。あまり上手に捕っている感じではなくて、しばらく見ていたらスギの枝先に潜り込んでもともとの食べ方に戻っていました。気温が上がって羽化してきたハエのなかまをめざとく見つけてチャレンジしていたのでしょう。
ふと足下のサンショウの枝を見たら、にっこりした顔がありました。
葉が落ちた痕である葉痕に残る、維管束痕です。専門用語にすると味気ないですね。