今日(3月8日)は博物館のボランティアグループである相模原植物調査会のみなさんと、早春の植物調査に出かけてきました。
春一番に咲く花には黄色いものが多いのですが、まずはそのシンボル的な存在であるフクジュソウ。
市内緑区のこの地区では、自生のフクジュソウが知られています。フクジュソウは栽培されることも多く、由来が不明なものが多い中で、この地区の個体群は確実な自生と考えられています。毎年開花株数を確認していますが、今年はちょっと少なめでした。
そして、その近くの山道に入り、尾根を進みます。こちらも黄色い花のアブラチャン。
さらに、よく似ているけどちょっと違うダンコウバイ。
さらに、山道から少し斜面を下りて、お目当ての木の下へ。
この枝先に咲いているのは・・マンサクです。
マンサクは、公園などでは栽培株が多く植えられていますが、県内では自生が珍しく、この尾根でも5株ほどしかありません。
ほかの樹木の多くはまだ硬い冬芽に覆われています。こちらはイヌブナの冬芽です。鋭く長刀のような形です。
一足先に咲いている黄色い花を見ると、なんだかとてもありがたい気持ちになります。野外調査はこれから春を追いかけて忙しい季節になりますが、今日はよい足慣らしになりました。