丹沢の雪景色を見ながら早春の調査

前日の雨の一日から明けて本日(3月22日)は快晴です。丹沢は雪だったようで、上半分が雪化粧していました。そんな景色を見つつ、緑区へ絶滅危惧植物の現況調査に行きました。それは、こんな植物です。

県内では極めて珍しい野生ランです

ヒメフタバランというとても小さなランです。県内ではおそらく、1カ所でしか自生が確認されていません。例年より少し花期が遅れているようですが、株数も維持されていて安心しました。
2週間前の調査の時と比べて、咲いている花の種類も量も格段に増えました。特に、スミレのなかまは本格シーズン到来です。ナガバノスミレサイシンです。

大きめの花が特徴のスミレ、ナガバノスミレサイシン

こちらはエイザンスミレ。

深い切れ込みを持つ葉が特徴のエイザンスミレ

動物もたくさん確認しました。成虫で越冬するため春一番に飛び始めるテングチョウ。

越冬後なので翅がぼろぼろですが、元気いっぱいのテングチョウ

こちらは日だまりで休憩中のビロードツリアブ。

スミレの蜜を吸っていたけど、ちょっと一休み

水の中では、ヤマアカガエルの卵塊がたっぷりとありました。

水たまりに産まれていたヤマアカガエルの卵塊

この数年で開発により環境が激変した場所なども確認しつつ、早春の調査を終えました。

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