これも春の色

博物館の建物のまわりにはたくさんの樹木があり、ちょうど今、コブシの花が見ごろです。

青空に映えるコブシの花

突然のように景色に現れる純白の花の咲きっぷりは見事ですね。
そして、これもここ何年か博物館の駐車場で見られる不思議な色です。

枝になにやら異様な色あいが・・

ミズキの幹から妖しげに滴り落ちるオレンジ色は・・・
樹液に発生、増殖した菌類のコロニーである樹木酵母のなれの果てで、スライムフラックスと呼ばれるものです。

花でも果実でもないのに、この色はちょっと目立ちます

ちょっと異様な色合いですが、樹液を盛んに出している木では、春先によく見られる現象です。ミズキはその名のとおり、この時期に枝を切ると水がポタポタと滴り落ちるほど、水分をよく含む木です。そこに増殖する菌類ということになりますが、ほかにも剪定で枝を切っているミズキがたくさんあるのに、なぜこの木だけスライムフラックスが形成されるのかは、よくわかりません。

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