カタクリの季節

前日(3月27日)の雪の余韻が残る緑区の石砂山へ、ギフチョウ(県の天然記念物)の発生状況を確認しに行ってきました。麓はほとんど残っていない雪が山頂近くはまだたっぷりとあって、すっかり雪景色です。

雪に覆われた山頂付近

風も冷たく、ギフチョウはさすがにまだ見ることはできませんでした。
登山道沿いにはギフチョウの食草であるカントウカンアオイがたくさん花を咲かせていました。

よく見ないと見落としてしまうカンアオイの花

日当たりの良い法面では、シュンランも開花しています。

美しい花なのに、葉に隠れるように咲くシュンランの花

少しずつ芽吹いている木もありましたが、若葉の季節までまだもう少し時間がかかりそうです。
下山後、もう一つの目的であるカタクリの自生地へ。ここは人が通ることのない場所で、日当たりもあまり良くない場所のため、つぼみしかありませんでした。ただ、あと数日暖かい日が続くと開花しそうです。

カタクリのつぼみ

もう1か所、とある個人宅の裏庭の自生地を訪れると、ここは日当たりの良い場所があってしっかり開花していました。

見る角度によって印象ががらりと変わるカタクリの花

下向きに咲く花を人間の目線で見ると奥ゆかしい雰囲気ですが、下から見上げるとちょっとたじろいでしまうほど、妖艶な美しさを主張します。
これから数週間、カタクリが主役の季節となります。

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