瑞々しい春の色

今日(4月12日)は、相模原植物調査会のみなさんと緑区の三井地区で植物調査を行いました。断続的とはいえ、このところの陽気で植物も一気に開花、展葉(てんよう=葉が開くこと)をはじめていました。おくゆかしく、下向きに咲くモミジイチゴです。

モミジイチゴ。果実はキイチゴと呼ばれます

でも、うっかり枝に触れると鋭いトゲで痛い思いをします。
こちらは、スミレ2種の競演。タチツボスミレ(薄紫)とケマルバスミレ(白)です。

タチツボスミレ(左)とケマルバスミレ(右)

図鑑を見ているとキンポウゲ科という大きなグループがありますが、こちらはキンポウゲの中のキンポウゲと言えるウマノアシガタです。

いわゆるキンポウゲです

奇妙な名ですが、この花の八重咲き品がいわゆる「キンポウゲ」と呼ばれるものです。
目立つのは花ばかりではありません。ホオノキの巨大な冬芽も仰々しく開いていました。

ホオノキは葉も巨大なので、冬芽も特大です

アオキは常緑樹ですが、やはりこの時期に開花、展葉します。子どもが両手のひらを合わせたようなやさしげな葉です。

アオキの瑞々しい若葉

瑞々しい花々には、活動を始めた昆虫たちも集まります。ミツバツチグリの花を訪れていたのは、モモブトカミキリモドキでしょうか。

マッチョな姿のモモブトカミキリモドキ

冗談のようなマッチョな形を見ると、いつも笑ってしまいます。
暑くもなく、寒くもなく、気持ちの良い野外調査でした。

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