こちらも満開 今週末は生きものミニサロンです!

季節のうつろいは早いもので、一昨日(4月19日)から二十四節気ではもう穀雨(こくう)です。雨が降るとさまざまな穀物の苗が勢いを増して成長する晩春の時季を表します。そんな中、すでに数日おきの雨で花も葉も驚くようなスピードで展開しています。こちらもその一つ。

クワの雌花

クワです。小さくて目立ちませんが、これでも開花しています。クローズアップすると・・

花弁(かべん)はなく、柱頭(ちゅうとう)だけがニョキニョキと出ています

柱頭(めしべの先)が飛び出ているので、これで雌花が咲いています。満開です。
博物館にはカイコを育てるためのクワが何本か植えられていますが、一番大きな木にはたくさんの花が咲きます。ただし、博物館には雌木しかないので、残念ながらほとんど熟しません。ちなみに、こちらは相模川の河原で撮影したものですが、雄花です。

クワの雄花

どちらにしても、地味な花です。
あまりに地味なので、満開のフデリンドウの写真も。隣り合う花の色合いの違いをお楽しみください。

微妙に色違いのフデリンドウ

開花のピークを迎え、たくさんの株が出そろうと微妙に色の違う花が咲いていたりします。今年はまだ見つけていませんが、博物館おとなりの樹林地ではピンク色の花も毎年わずかに咲きます。
今週土曜日、4月22日の12時から、今年度最初の生きものミニサロンを実施します。フデリンドウをはじめとした春の花を観察するお散歩の予定です。ぜひご参加下さい。

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