博物館1階エントランスの真ん中、ガラスで仕切られた中庭に森があります。当館の建物の設計は「森の中の博物館」というコンセプトによって作られていて、それを象徴するものと言えます。
この中庭は雑木林をイメージしているのですが、市内の絶滅危惧植物をいくつか植栽しています。その一つがカザグルマ(キンポウゲ科)です。この株は、県内でも数少ない自生地の株から挿し木をして増やしたものです。ゴールデンウィーク中には開花するでしょうか。
そして、エビネ(ラン科)です。こちらも間もなく開花して、連休中に見ごろを迎えそうです。
そういえば先日(4月15日)ふと気付いて写真を撮っておいたヤツデの芽生えでしたが・・
今日(4月27日)見たら、威勢良く手をひろげていました。ちなみにヤツデは絶滅危惧植物ではありませんが・・
そして、開いたばかりのコナラの若葉がなにやらもう刻まれているなと思ってよく見ると、こんなものがついていました。
ヒメクロオトシブミのゆりかごです。親が葉に卵を産み付けると、丁寧に丸めていきます。孵化した幼虫は葉を食べつつ、このゆりかごで育ちます。こちらは昨年撮影した写真です。成虫成虫は5mmほどの小さな甲虫です。
ほかにもたくさんのイモムシや毛虫もついていましたが、それに負けないくらい、植物にも勢いがあります。ゴールデンウィークに合わせるように、中庭の若葉と花が一番美しい季節を迎えます。