このところ、ムクドリが博物館のまわりを活発に動きまわっています。よく観察してみると、大発生しているキアシドクガの幼虫を大量に食べています。地面やミズキの枝で、食料が無くなりさまよっている幼虫をつかまえて、ムシャムシャとやっているようです。おそらく今年はムクドリの繁殖率が良くなり、今度は毎年夏に見られるムクドリの若鳥の大群が例年以上にたくさん見られそうです。
さてそんな中、まだ数は少ないのですが、キアシドクガの成虫が飛び回り始めました。
名の由来となっている前脚のオレンジ色が目立ちます。
そして、ミズキの下には今、こんなふうに食べられた跡の葉柄(ようへい)がぽろぽろと地面に落ちています。
これはミズキが力尽きて茎を落としているのかというと・・・
そうではありません。その逆です。葉柄の落ちた後の枝をよく見てみると、休眠芽が発達してきているのがわかります。
こちらはすでに、葉の形を作りかけています。
下の写真は4月の初めのものですが、こんな風に新緑を謳歌したのもつかの間・・・
あっという間にキアシドクガに丸坊主にされました。
でも、再び瑞々しい葉を展開する日もそう遠くはなさそうです。