真夏のような暑さで迎えた日曜日(5月21日)、キアシドクガの成虫が博物館の駐車場や、お隣の樹林地で大乱舞しています。
やはり、昨年と比べて成虫のサイズが全体的に小さく、フェンスなどについている蛹を見ても、かなりの比率で中で死んでいるものがいます。栄養不良は明らかですね。
さて、駐車場の脇に1本のエゴノキがあります。キアシドクガの幼虫はエゴノキも食べると図鑑などに書かれていることがありますが、ここのエゴノキは少なくとも食べられていません。そのため今ちょうど、満開を迎えています。エゴノキに集まるキアシドクガを見ていると・・
相手を間違えているようにも見えます。エゴノキの花は、ご丁寧におしべの葯(やく)が黄色いのでいっそう、キアシドクガに似ています。
キアシドクガの成虫は口が無く、何も食べません。飛び回っているのは、交尾の相手を探すためです。ただ、サクラなど食草とは無関係の木にも集まっていて、葉の裏にとまって休めればよいようなので、相手を間違えているのかどうか本当のところはわかりません。
さて、これだけいる昆虫を、鳥が見逃すはずはありません。ムクドリが力尽きて地上に落ちている成虫を次から次へと拾い上げ、口いっぱいにほおばっていました。
毛虫の時から食べまくっていたので、ムクドリにとって今の博物館駐車場は楽園です。日向で翼を広げて日向ぼっこなんぞしていました。
余裕しゃくしゃくですね。