明日(5月27日)は毎月恒例の「生きものミニサロン」(原則として第4土曜日の12時から)を実施します。
このタイミングで、この生きものを扱わないわけにはいきません。テーマはずばり!毒を持たないドクガのなかま、キアシドクガです。
今年の大発生は、幼虫の段階ではすさまじいほどの量でしたが、成虫となった現在、昨年よりも飛んでいる成虫の数が少ない状況です。今日(5月26日)は朝から雨のためさらに少なく、ほとんどが葉陰や草にとまってひっそりと翅(はね)を休めています。
サクラの葉の裏は居心地がいいのか、とくにたくさんとまっています。
力尽きて地面に落ちているものも多く、短い一生のなれの果てを無残にさらしています。
それでも成虫になれれば良い方で、フェンスや木の枝についた蛹(さなぎ)を見ていると、茶色くなって死んでいるものが多く見られます。さらに毛虫から変態できずに干からびてしまっていたりして、食糧不足の結果が顕著に出ています。
明日のミニサロンでは、大発生のこうした現実の面も含めてキアシドクガをしっかりと観察しようと思います。