6月を待たずにほぼ終息 今年のキアシドクガ

博物館駐車場には今、無数のキアシドクガの亡骸が散乱しています。

地面に累々と横たわるキアシドクガの死骸

まだ飛んでいる成虫もいますが、ちらほらというところです。
昨年と比べると、成虫の発生量は何分の一かという少なさでした。幼虫(毛虫)は何倍もの量でしたが、やはり飽和量を大きく超えてしまっていたようです。成虫の乱舞は6月を待たずに終息したと言えます。過去の経過から推測すると、平成26年から急激に増大したキアシドクガの大発生自体も、今年がピークとなり、来年あたりでほぼ終息するものと考えられます。来年は他の昆虫や鳥による捕食圧も大きくなるので、少なくとも今年のような発生量には遠く及ばないはずです。
さて、食べられて丸坊主だったミズキはというと・・

休眠芽(きゅうみんが)から再生したミズキの新葉

しっかりと新しい葉を伸ばし始めています。相当ダメージはあり、体力を消耗していることは間違いありませんが、光合成によって栄養を自ら作り出すことができるのは植物の特権です。これから夏に向けて、どんどんと緑を濃くしていくことでしょう。

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