ネイチャーフィーリング

今日は博物館から歩いて10分ほどの距離にある県立相模原中央支援学校から生徒さんが来館されました。
心地よい初夏の風の中、野外で一緒にバードウォッチングをして、メジロやシジュウカラのさえずり、そして上空を飛ぶヒメアマツバメの声を聴きました。

梅雨前のさわやかな森の中

誰かにいじめられたことでもあるのか、ハシボソガラスが私たちについてきては頭の上でバキバキと小枝を折って怒っていましたが、音を聞き分けるのが得意な生徒さんにはそんな音も楽しんでいただけたと思います。
そして館内に入り、声を聴いた鳥の標本を手で確かめてもらいました。

コジュケイの仮はく製を観察

嘴(くちばし)の長さや足指、そして羽根の感触などを観察して、大きな声で鳴いていた鳥の小ささや繊細さを感じているところです。
さらに、哺乳類の大きな標本も。偶蹄目(ぐうていもく)のシカと、食肉目(しょくにくもく=ネコ目)イヌ科のタヌキの足指の形の違いを見てもらっています。

足の指の配置や形は哺乳類の特徴を分ける大きなポイントです

ちょうど今日は相模原動物標本クラブの活動日なので、修復中のタヌキの骨格も手で観察。

タヌキの骨格標本を観察中

標本士の道具や作業のようすなどの話も伺いました。

小さな骨に通された細い針金を観察

ふだん、目から入る情報に頼りがちで自然を見てしまいますが、こうして五感によって感じ取る観察にチャレンジできて、とても楽しい生きもの観察ができました。

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