今年も博物館ではカイコの飼育が始まります。今日(6月4日)、すでにたくさんのカイコがふ化を始めました。
そして、それに合わせて希望する学校へ蚕種(さんしゅ=カイコの卵)を提供するのですが、当初の予定より少々早めにふ化が始まったため、担当の先生方へ慌てて取りに来ていただく算段をつけたところ、日曜日にもかかわらずほとんどの学校から受け取りに来て下さいました。
児童のみなさんが心待ちにしているとのことで、先生方もそれに応えようとがんばってくれています。嬉しいですね。
ふ化の状況です。
拡大すると、大きく育ったカイコとは似ても似つかない雰囲気ですね。毛が全身に生えているので、毛蚕(けご)と呼ばれてきました。
明朝にはおそらくふ化したカイコが出そろうので、明日から給桑を開始します。これを養蚕の用語で掃き立てと言います。タネ紙から飼育する蚕座(さんざ)へ移すときに羽箒(はぼうき)を使ったことからそのように呼ぶそうです。これから3週間ほど、カイコに専念する日々が続きます。