カワラノギク保全圃場の草抜き

梅雨の晴れ間の6月14日、緑区大島の相模川河原にあるカワラノギクの保全圃場(ほぜんほじょう)へ行きました。
目的は、草抜きです。カワラノギクは生育に強い日照を必要とするため、ほかの植物が繁ってしまうと絶えてしまいます。絶滅危惧1B類で、地球上に相模川水系のほか、多摩川と鬼怒川にしかないという植物のためにほかの植物をできるだけ排除します。beforeは・・

草抜きを始めた直後の保全地

そして相模原植物調査会のメンバーと汗を流した結果は

周りの樹木や去年の立ち枯れなどを除去

草抜きと言っても、今回はまだ強敵のコセンダングサが芽生えで小さかったため、周りから押し寄せるネムノキ、アカメガシワなどの樹木やイタドリ、テリハノイバラといった手強い植物を排除しました。カワラノギクも清々しそうです。

カワラノギクの今年咲く株

風は涼しげとはいえ、河原の炎天下の作業なので1時間ほどで切り上げて河原の植物を散策しました。
ちょうど、ヒメコウゾの果実が実っていました。

ヒメコウゾ(クワ科)の果実

美しい果実ですが、近縁のクワのように美味しくはありません。
植物ではないのですが、マメコガネのおきまりポーズ、後ろ足上げ!

交尾中のマメコガネ

風が吹いたり、人が近づくとなぜかこのポーズをとります。交尾中だったのでオスメス仲良く!
シジュウカラが葉先にこだわってなにかをつついていました。

器用に枝先にぶら下がるシジュウカラ

お昼ご飯を食べにちょっと場所を移動して、段丘崖の崖下へ。目的はこのイワタバコです。

見ごろを迎えたイワタバコ

ちょうど見ごろの不思議な形の花を堪能しました。
コセンダングサが繁ってきたころ、もう一回草抜きをしなくちゃと、気合いを入れ直しました。

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