ジメジメの地面から

いつになくお天気がすっきりしないお盆を迎えています。
でも、生きものにとっては日照りの乾燥の厳しさに比べたら、だいぶ過ごしやすい夏のはずです。特に、この生きものにとっては楽園と言えるでしょう。

石畳の隙間から伸びるキノコ

ここ数日のしとしと雨で、きのこが元気に伸びてきました。博物館前庭のクヌギの根元です。これは!コナラやクヌギの林に出る食用菌のニセアブラシメジか・・と傘のぬめり方など見て一瞬思いますが、食べません。キノコは身近な生きものの中で、もっとも分類が難しいものの一つです。よく似た毒キノコがいくらでもあるので、「ここで初めて見た!」というキノコはむやみに食べたりすべきではありません。別の場所ではコナラの根元の落ち葉から頭を出しているキノコも・・

コナラの根元に出たキノコ

キノコというと秋のイメージが強いようですが、条件さえ合えばキノコはいつでも発生します。
さらに、植えられたオオバギボウシの下には、なにかの菌株が広がっています。

正体不明の菌株

何が原因でこうなったかはさっぱりわかりません。この他にもところどころに小さな菌株があるので、この天候が関係しているのは間違いないでしょう。このあとどうなっていくのか、しばらく観察したいと思います。
菌類の写真ばかりではジメジメしすぎなので、花の写真も。

ヤブランの花

ヤブランが咲き始めました。来週あたりには、前庭が一面薄紫に彩られることと思います。
その頃にはお天気も安定して、真夏らしい風景が戻ってくることでしょう。

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