9月27日、博物館のボランティアグループである相模原植物調査会のみなさんと、緑区の陣馬山へ植物調査へ出かけました。この山は、知る人ぞ知る、絶滅危惧植物の宝庫です。その生育状況を調べつつ、秋の花をたくさん観察することができました。こちらはシラヤマギクです。
花弁がまばらで、初めて見たときはなんだか貧相な花に見えたのですが、なじんでくるとこの適当に着流したような雰囲気がちょっとお気に入りになりました。
こちらはシモバシラです。冬に立ち枯れた茎のまわりに取り付く霜柱で有名な花ですが、花も見事に美しい植物です。
チョウもたくさん飛んでいました。こちらはアゲハチョウ(ナミアゲハ)です。秋の個体は黄色っぽくなるので、キアゲハと見間違えそうです。どうやらノハラアザミがお気に入りのようで、この花に狙いをすましてとまっていました。
ノハラアザミには、ほかにもツマグロヒョウモンが吸蜜していました。
さらにこちらは、アサギマダラ。翅(はね)がボロボロでしたが、長い距離を渡るこのチョウの勲章のようなものですね。
鳥も多かったです。山頂上空ではアマツバメが群れで風を切って飛んでいました。
このブログによく登場しますが、エナガです。どんなシチュエーションでもかわいらしさ満点の鳥です。
平日でもたくさんの登山者が山頂を訪れていました。これから急速に秋の色が深まることでしょう。