2月19日と20日、博物館隣の樹林地で野鳥の調査を行いました。その際、いつもかわいらしい姿で私たちの目を楽しませてくれるエナガが、なにやら忙しそうに動き回っているところを写真に撮りました。
一年のほとんどを10羽前後の群れで過ごす鳥ですが、この時期は2羽、つまりつがいで多くの時間を過ごします。高い木の上からさっと下の方へ下りてきて、アオキの葉のウラをなにやらつついています。
暗い場所のため、ちょっとわかりにくいのですが、くちばしに白いものが見えます。
近くの枝にとまったところをよく見ると、クモが越冬のために張った巣のようです。
さらに別の場所では、キツツキでもないのに、木の幹をつついています。
こちらではこんなものをとっていました。コケです。
エナガは木の上にソフトボールを大きくしたような丸い巣をつくります。その外装の巣材にコケや地衣類などを使い、クモの巣や糸はそのつなぎに使うのです。ちなみに、内部の産座には鳥の羽根や植物の綿毛などを敷き詰めます。小さな体で、大きくて緻密な巣をつくります。上の写真のエナガたちは、巣作りを始めているというわけでした。エナガの春はもう始まっているんですね!