博物館の前庭には玉砂利が敷かれている場所があります。そこは毎年、真っ先につくしが顔を出します。今年もすでに何本も立ち上がってきました。
つくしの植物としての名前はスギナと言います。頭の部分は花ではなく、胞子を出すところです。あまり意識されることはありませんが、つくしはシダ植物なのです。整理すると、つくしはスギナというシダ植物の胞子茎(ほうしけい)です。そして、スギナの本体?とも言える栄養茎(えいようけい:光合成をする茎と葉)も同時に出始めています。
つくしは胞子を飛ばしきるとしぼんでしまいますが、こちらは夏までどんどんと大きくなっていきます。
博物館ではほかにも、中庭ですでに咲き始めている花があります。
ウグイスカグラです。市内でも林の縁などでふつうに見られる低木で、春真っ先に(場所によっては2月から)咲き始めます。
ミヤマガマズミの冬芽がだいぶ大きく伸びてきました。2枚の葉が開くのと同時に、純白の花が咲くのは来月中旬でしょうか。
オオアラセイトウ(ショカッサイ)も駐車場のフェンス沿いに少しずつ咲き出しました。こちらも来月には地面を紫色に染めるようにたくさん咲くので、見ごろになったら写真をアップします。