今日(3月24日)は生きものミニサロンを実施しました。予告どおり、テーマは「春先のヘンな生きもの探検」!
まずは博物館を出てすぐ、こんな小さな花を観察してもらいました。
ヒサカキの花です。ふつう、花はできるだけ目立つように咲くのに、ヒサカキの花は「ここにあるよ」と教わらないとわからないくらい地味で小さな花です。ヘンですね。でも、地味なわりに強烈な個性で主張しているのが、ニオイです。みなさんにもかいでもらいました。
花のニオイらしくないためみなさん意識したことがないようで、「知ってるけどこの花のニオイとは知らなかった!」という反応でした。
さて、次はこのブログでもたびたびご紹介しているミズキの樹液酵母です。
目の前までご案内すると、みなさん目を丸くして驚かれていました。「ナニコレ?!」と今日のテーマが大げさではないことを実感・・。樹液酵母が成熟してできたオレンジ色の部分(スライム・フラックス)を存分に観察していただこうと、シャーレに採集して触っていただきました。
お子さんたちは最初はこわごわ触っていましたが、毒も刺激も無いとわかると、意外と気持ちいいようで、記念写真も撮らせてくれました!
続いて、これはヘンなものでもありませんが、ドングリの芽生えの観察です。ドングリの中身が「子葉(ふたば)」であることがわかり、さらに、ふだん食べている甘栗がドングリのなかまで、じつは食べているのが子葉の部分だということも判明し、「へーっ!」という反応をいただきました。
最後にお隣の樹林へ入り、ビロードツリアブのモコモコのかわいい姿を観察したり・・・
ミミガタテンナンショウの不思議な花を見たりして、今回も身近な自然観察を楽しみました。
次回は4月28日(土)12時から、たくさんの春の花と虫を観察する予定です。