4月14日(土)、博物館大会議室で環境情報センター自然環境観察員制度の今年度第1回環境学習セミナーが行われました。平成13年度から続く自然環境観察員制度についての説明や、今年度も博物館のまわりの樹林で実施する「花ごよみ調査」について調査方法などを解説しました。午後は野外に出て、花ごよみ調査の実地説明です。
自然環境観察員の西田和子さんを中心に、咲いている花をじっくりと探します。この調査は、身近な野生植物の名前をおぼえる、もっとも手っ取り早い方法の一つです。この季節の主役であるフデリンドウや・・
ふだん、花が咲いているかどうかを意識することがほとんどない、ヤエムグラの極小の花もしっかり観察しました。
さて、調査中に、観察員のお一人がおもしろい発見をしてくれました。昨年より10日から2週間ほど早く発生が始まったキアシドクガを見ていて、ミズキの若葉の多くが半分に折りたたまれているのに気付かれたのです。
よく見ると、細かな糸でくっつけられています。
そして、折られた葉を開くと・・
キアシドクガの幼虫と、脱皮殻が!
キアシドクガは、脱皮前に葉を折りたたんで蛹になる部屋をつくり、その中で脱皮していました。
また一つ、キアシドクガの生態について学習することができました!