今日は「博物館で学ぶ生物学教室」第1回です。講師は谷川明男さん。
1時限目は、生物の生命活動の最小単位である「細胞」について、実際に高校で教鞭をとられていた谷川さんが高校の授業と同じような雰囲気で解説してくれました。特に、2時限目の遺伝子工学につながるよう、DNAの構造や複製のしくみに重点がおかれています。
そして2時限目は、遺伝子、そしてこれまでの遺伝子研究の集大成である、話題のiPS細胞へと展開します。ノーベル賞が山中教授の研究の何を評価したのか、そして実用化に向けた課題は・・?2時間という時間の中で考えられる最大の効率で話題が整理され、小学生から大人まで熱心に耳を傾けました。
順を追って一つずつ積み上げていくのが学校の授業だとすると、興味のある分野を先取りしてとにかくその世界に顔をつっこんでみようというのが、今回の博物館での生物学教室です。小学生のみなさんは、今日のお話のすべては理解できなくても、エッセンスはきっと「細胞」内にしみこんだはずです。
次回は進化と分類学の授業です。
※この教室は事前申し込み制で、受付は終了しています。
(生物担当学芸員 秋山)