博物館にはカイコを育てるために植えられているクワの木が何本かあります。
そのうち、一番大きな木には毎年、たくさんの果実が実ります。クワの実はマルベリーと呼ばれ、甘くて抜群に美味しいので、相模原で生まれ育った方の多くが道々摘んでは食べたという記憶があるようです。
赤いのはまだ未熟で、食べごろはこんな感じです。
ここ何年か、熟す割合が減ってきていて、黒くならずに白くしぼんでしまう実が多かったので、今年はちょっと対策を施しました。じつは、クワは雌雄異株で、実がなるのはメスの木です。少し離れたところにあるオスの木の、雄花のついた枝を何本か切ってきて、近くに置いておいたのです。雄花はよく似ていますが、雄しべが目立ちます。
そんなわけで、今年は豊作です。
そばの枝にはこんなものもついていました。
白いもじゃもじゃは、クワの害虫です。もう少し大きくなったら、改めてご紹介します。