先日、カバキコマチグモという、ススキの葉を巻いて中に潜んでいるクモを「外来種ではないが、毒性がある種」としてご紹介しましたが、今日はこちら。
ちょっとわかりにくいですね。ススキの葉を2枚合わせてあります。
中を覗くと、何かいます。
正体はこれ。ヤハズハエトリというクモのメスです。
ヤハズハエトリは、ススキの葉の上でよく見られるクモで、網は張らずに徘徊して獲物を狩ります。人間を咬む事はありませんし、そのための毒もありません。
因みに、この隠れ家は、夜間身を守るためのテントのようなものです。
ところでこのクモ、ちょっと細長い形をしています。ハエトリグモの仲間でも、ススキの上で見られる何種かは同じような体型なので、ススキ=細長い、と、なんとなく納得してしまうのですが、よく考えると根拠がありません。本当のところ何故なんだろうと、時々不思議に思います。