昨日、続々とカイコの孵化が進みました。写真は昨日のようすです。
頭が見えてしばらくじっとしているかと思うと、モゾモゾ動き出して、体をくねらせながら数分で殻から出てきます。
カイコの孵化が概ね出そろったので、本日(6月7日)、掃立て(はきたて)ました。掃立てとは、孵化したカイコを蚕座へ移して給桑を開始することです。なぜ掃立てと言うのかというと、たくさんの毛蚕(けご)と呼ばれる小さな蚕を移動させるのに、羽箒(はねぼうき)を使って掃き落としたからです。博物館ではそれほどの量ではないので、いきなり、刻んだクワの葉をそばに置いていきます。すると・・
何もしなくても、自然とカイコが寄ってきます。においを感知しているのでしょうか。ものの5分としないうちに、クワを食べ始めます。
20分後、もう葉は穴だらけです。食欲旺盛ですね。
今は黒い頭ばかりが目立ちますが、夕方にはもう体の大きさが二回りくらい大きくなっているはずです。
これから3日ほど食べ続けて、最初の眠(みん)に入り、脱皮の準備に入ります。約25日間の養蚕の始まりです!