博物館で飼育中のカイコは現在、3齢の4日目に入り、そろそろ3回目の眠に入った個体が多く見られます。
週明けの19日までには4齢が出そろっているものと思われます。
体長は約2.5センチメートル、つまり、ふ化直後は2.5ミリメートルくらいなので、給桑開始の6月7日から10日で10倍の長さに成長したことになります。
今日(6月17日)は、神奈川大学理学部の学芸員課程を学んでいるみなさんが見学実習に来館されました。生物科学科の学生さんが多いということで、カイコにも興味津々でした。
実習は、まず生物多様性と博物館資料のつながりについてお話ししてから、バックヤードの見学です。
がらんとしたバックヤードの廊下で、博物館の「裏側」の機能について考えてもらいます。
さらに、動植物資料収蔵庫などを見学して、標本収蔵の意義や収蔵環境などを説明しました。
大学2年生ということで、まだ博物館や学芸員の仕事について実感がわいていないと思いますが、こうした実習をとおして博物館の機能と役割を立体的にとらえていただければと思います。