カイコの飼育もとっくに一段落ついて、じつはもう1週間近くも前のことですが、乾燥せずに残していた繭から成虫が羽化しました。
なんてかわいい!!モフモフのぬいぐるみのようです。
オスのカイコで、翅がわりときれいに伸びました。
といっても、飛ぶことはできません。口吻も無いので、食べることも飲むこともできません。
観察や撮影のために毎回数個の蛹を羽化させて、オスメス揃えば交尾・産卵もさせますが、卵は処分します。込み入った話になるので省略しますが、産まれた方のカイコは品種として性質が揃わず、ばらつきます。20年ほど前まではこうして産卵させたものを育成してはいけないという法律もありましたが、今は廃止されています。それでも、むやみに卵を保管、ふ化させることは良くないと考えているので、可燃ゴミに入れて処分しています。
このかわいらしい成虫のカイコが衰弱していくしかないようすを見ていると、いつも複雑な気分になります。